柏原白鬚神社は旧柏原村の総鎮守で、祭神は猿田彦命です。その創建は中世までさかのぼりますが、それは同社にある5面の御正体からわかります。
韋駄天とは寺院の護法神として祀られるもので、魔王が仏舎利を奪って逃げた際にこれを追いかけて取り返したところから、足の速い人の例えによく用いられています。
この額は幅179センチメートル、左右の高さ113センチメートル、中央の高さ131センチメートルという大きなもので、宝棒を振り上げて魔王を捕まえた瞬間が描かれています。製作年代は不明ですが、書印に「竹翁」とあるところから、作者は江戸時代初期の御絵所絵師であった勝田竹翁で、寛永から元禄年間(1624~1704)にかけて製作されたものと考えられています。
額の裏面には「明和三(1766)丙戌六月十五日納之者也」とありますが、これはその銘文からみて同社に奉納された時期といえます。
- 狭山市指定文化財〔有形文化財・絵画〕
- 指定日:昭和50年(1975)3月1日
場所
所在地
狭山市柏原1153番地
柏原白鬚神社
関連項目
社寺
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