八幡神社は旧入間川村の総鎮守ですが、過去に数回の火災に遭遇して古記録を失ったため、その創建年月は不明です。しかし、同社に残る『八幡神社縁起』によると、元弘3年(1333)5月に新田義貞が鎌倉幕府を攻めるため当地へ兵を進めた際、戦勝祈願に参拝したとあり、境内には義貞が馬をつないだという「駒つなぎの松」があります。祭神は応神天皇で、慶安2年(1649)10月には江戸幕府から5石1斗余の朱印地を賜っています。
同社の本殿は享和2年(1802)に建立された唐破風向拝付、千鳥破風付入母屋造りの建物で、周囲には彫刻が施されています。透かし彫りと浮き彫りの両技法を巧みに使い分け、「琴棋書画の図」を七福神などで表現したこの彫刻は市内屈指といわれ、作者は上野国(群馬県)の鏑木半二邦高であることが墨書銘からわかっています。ちなみに、「琴棋書画」とは中国の貴人の間で余技として好まれた琴・棋(囲碁・将棋)・書画のことです。
- 狭山市指定文化財〔有形文化財・建造物〕
- 指定日:昭和48年(1973)3月1日
場所
所在地
狭山市入間川3丁目6番14号
八幡神社
関連項目
社寺
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電話:04-2946-8594
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