梅宮神社鰐口

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更新日:2011年3月1日

梅宮神社鰐口

上奥富にある梅宮神社は、京都府右京区の桂川(かつらがわ)沿いに鎮座する梅宮大社を分祀勧請(ぶんしかんじょう)したもので、その創建は承和5年(838)といわれています。祭神は瓊々杵尊(ににぎのみこと)大山祇神(おおやまつみのかみ)木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)彦火々出見命(ひこほほでひこのみこと)の4神で、かつては奥富のほか、東三ツ木・沢・田中の総鎮守だったといわれています。
鰐口(わにぐち)とは円形で偏平(へんぺい)な形をした銅製品で、下部には横長の口があります。社殿や仏堂前の軒下につるされ、布で編んだ綱を振って打ち鳴らす仏具の一つです。
梅宮神社の鰐口は応永33年(1426)5月3日の銘があり、かつては同社の別当寺(べっとうじ)(神仏分離以前に神社に設けられた寺院)だった梅宮寺(ばいぐうじ)が所持していました。直径は14センチメートルと小型で、しかも片側が欠損していますが、残された部分に「武州入東(にっとう)奥留(おくとめ)西方滝(にしがたたき)梅宮鰐口」と刻まれています。このことから、かつて梅宮神社は奥留の西方滝と呼ばれる場所(現在の県立狭山清陵高校付近)にあり、当時は入間郡の一部を入東郡と称していたことがわかるなど、奥富地区の歴史を知るうえで貴重な資料となっています。

  • 狭山市指定文化財〔有形文化財・工芸品〕
  • 指定日:昭和51年(1976)4月1日

場所

所在地
狭山市大字上奥富508番地
梅宮神社

関連項目

社寺

このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2946-8594

FAX:04-2954-8671

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