木造宝冠釈迦如来坐像

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更新日:2011年3月1日

笹井にある宗源寺は曹洞宗の寺院ですが、寺伝によるとかつて宗源庵という草庵があり、木造の地蔵菩薩像(じぞうぼさつぞう)が安置されていたといわれています。開基は、江戸時代初期に当地で175石余の領地を有した旗本の土屋昌吉(つちやまさよし)と、同じく100石余を有した土屋正久(つちやまさひさ)の両人で、開山は同寺の本寺である龍穏寺(りゅうおんじ)(越生町所在)16世の鶴峯(かくほう)禅師です。
文化財に指定されている寄木(よせぎ)造りの木造宝冠釈迦如来坐像(ほうかんしゃかにょらいざぞう)は、同寺の本尊で像高は38センチメートルです。釈迦如来は、ふつう頭はイボイボの螺髪(らほつ)で中央に盛り上がった肉髻(にっけい)があり、衲衣(のうえ)をまとう姿をしていますが、この釈迦如来は宝冠を戴き、瓔珞(らくよう)と呼ばれる胸飾りを着けた菩薩形に造られています。
尊顔はほほ笑みを浮かべ、わずかですが口元から白い歯をのぞかせています。そのためこの仏像は、微笑釈迦牟尼仏(びしょうしゃかむにぶつ)とか歯仏(しぶつ)ともいわれています。光背(こうはい)は透かし彫りで、その上部には天女が、下部には極楽浄土に()迦陵頻(かりょうびん)といわれる鳥が刻まれています。
制作年代は、本堂を改築する際に発見された木札の墨書銘から、宝暦12年(1762)4月8日であることがわかっています。

  • 狭山市指定文化財〔有形文化財・彫刻〕
  • 指定日:昭和61年(1986)11月1日

場所



所在地
狭山市笹井2丁目17番8号
宗源寺

関連項目

社寺

このページに関するお問い合わせは
生涯学習部 社会教育課

狭山市入間川1丁目23番5号

電話:04-2946-8594

FAX:04-2954-8671

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