上奥富の梅宮神社拝殿に掲げられている桃園三傑図は、蜀(現在の中国)の皇帝劉備玄徳が関羽・張飛の両名と桃の木の下で義兄弟の盟約を結ぶところを絵にしたもので、中央に劉備玄徳、右に関羽、左に張飛が描かれており、縦125センチメートル、横180センチメートルの大きさです。作者は雲谷派の雪山堤等琳で、江戸時代後期の人です。雲谷派は安土桃山時代から江戸時代初期に活躍した流派で、雪舟の画法を忠実に真似た力強く押しつけるような墨線や墨色に特色があります。
額の裏面には、江戸の浅草田原町に住む境屋伝蔵が文政3年(1820)正月に奉納したと記されていますが、この人物がどのような理由で同社に奉納したのかはわかっていません。上奥富には「酒井」姓の家が古くからあるので、境屋伝蔵は当地出身者とも考えられますが、詳しいことは不明です。
- 狭山市指定文化財〔有形文化財・絵画〕
- 指定日:昭和52年(1977)9月1日
場所
所在地
狭山市大字上奥富508番地
梅宮神社
関連項目
社寺
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