由来等
入間川3丁目の八幡神社で毎年、9月中旬頃の土曜日・日曜日の両日に奉納される獅子舞は、「八幡神社の鹿子舞」と呼ばれています。
市内に残る獅子舞のなかではこれだけが「鹿子舞」と書きますが、これについては次のような話が伝えられています。
それは明治時代の初め、同社の別当寺(神仏分離以前に神社に設けられた寺院)であった成円寺を獅子舞の一行が出発したところ、維新政府の神仏分離政策により獅子は仏教に属すものとしてとがめを受けました。このとき土地の機転者が、「私のところは獅子でなく鹿子である。鹿は神の使いである」といって禁を免れたというもので、それ以来、鹿子舞と書くようになったとのことです。
この鹿子舞は、江戸時代の正徳年間(1711から16)には行われていたといわれており、鹿子の袴に染め抜かれているヘビの鱗模様は雨乞いや五穀豊饒を祈願していたと考えられています。
また特徴として、「各盞の儀」と呼ばれる儀式が伝承されているところにあります。これは奉納舞をはじめる前と終わりに行うもので、「来年の同月同日の何時まで」と次回の儀式が必ず行われるように約束することをいいます。
- 狭山市指定文化財〔無形民俗文化財〕
- 指定日:昭和46年(1971年)4月1日
舞の構成
鹿子役3人・天狗1人・金棒2人・花笠4人・笛役4人・唄役4人・法螺貝1人で構成されています。
舞いには「竿がかり」と「花すい」があり、竿がかりは、いりは(入庭)・竿がかり・まわり狂い・唄・やりとり・まわり狂い・唄・並び・ひきは(引庭)の順で、花すいは、いりは・まわり狂い・唄・やりとり・まわり狂い・唄・並び・ひきはの順で舞います。
場所
伝承地
狭山市入間川3丁目6番14号
八幡神社
関連項目
社寺
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