日常が戻りつつある今
「尾瀬に行かないか?」誰かが言い始め、初めて尾瀬を歩いたのは学生時代の最後の年。ちょうど今頃の季節でした。交通費を節約しようと高速道路を使わずに友人が運転する車で鳩待峠に到着したのは深夜。車の中で数時間、仮眠を取り、朝を迎えるとあいにく雨が降っていました。諦めて帰るべきか考えましたが、「ここは運を天に任せて、行けるところまで行ってみよう」とスタートしました。
尾瀬か原まで約40分。次第に雲が切れはじめ、日が差してきました。「俺たちラッキーだな」と笑いながら、初めての尾瀬を楽しみました。風の音、鳥の声以外、静寂に包まれている湿原は、見たこともない情熱的な赤や黄色で染まる空間でした。次第に広がっていく青空や白樺とのコントラストを今もなお、鮮明に覚えています。
歩きながら、将来の夢などを語り合った仲間たち。あれから約30年が経ち、彼らは今頃、どの空の下で頑張っていることか。コロナの第7波が収束するに伴い、日常も戻りつつあります。爽やかなこの季節、またあの時の仲間たちと笑いながら同じ空気を吸ってみたいものだと思っています。
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