2022年9月号

若い力で狭山を元気に
　毎年、この時期に市内にある西武文理大学の学生たちが「サヤマdeシネマ」という映画祭を開催しています。これは、東京国際映画祭にインターン生として参加した学生たちが、自分たちの映画祭をぜひとも狭山市で！という熱い思いでスタートし、今年で6回目となります。実行委員長を中心に、企画から当日の運営までが学生たちの自主性で行われ、事前のプロモーションや会場づくりなどには若い感性が見事に生かされています。
　特に作品の選定は毎回、感心させられます。上映される作品は、必ずしも大ヒットした作品や多額の製作費が費やされている作品ではありません。しかしながら、どれも心に染みてくるものばかりです。
　スクリーンには制作者の思いばかりでなく、作品を選んだ学生たちの感情をも映し出しています。この数年、私たちの眼差しの先にはコロナや災害、武力紛争など理不尽な出来事が多くありました。その中でも決して諦めることなく、社会に対して、自分たちのメッセージを伝えようとする若い力に希望を感じています。