2021年2月号

冬来(きた)りなば春遠からじ
　緊急事態宣言が発令され、1か月が経過しました。市民の皆さんにはご協力をいただき、心から感謝いたします。こうした中、先月は大学入学共通テストが行われ、これから高校受験が始まります。振り返れば、昨年は一斉休校が実施され、学校での授業も予定通りにはいきませんでした。コロナ禍(か)で不自由さに向き合いながら努力し、コロナ後の自由をつかみ取ろうとする子どもたちの姿を思うと、この感染症と闘っているのは決して大人だけではないことが分かります。
　それだけに、一日も早くこの困難を乗り越えなくてはなりません。今年に入ってすぐ、ワクチン接種のプロジェクトチームを立ち上げました。国が示すスケジュールを踏まえて、より多くの人に一日も早くワクチン接種を行うことができるよう、医療機関のご協力をいただきながら全力で取り組みます。
　「冬来りなば春遠からじ」。この時期に蕾(つぼみ)が開く梅の花を見る度に、この言葉が浮かびます。しばらくは耐え忍ぶ日々が続き、皆さんにも我慢をお願いしていますが、この努力こそが皆さんの命と健康を守り、明るい未来への一歩となります。